ご参加のみなさま、相談協力者のみなさま、ありがとうございました!遠くからお越し頂き、おつかれさまでした。準備段階から時間と身心持久力での限界に挑戦といった、深く考えればへこむし時間ももったいないのでできるだけ考えないように粛々やっていく、という類のたたかいだった局面もありました。遠方から手弁当でご協力いただいた、酒木先生、妹尾さん、会場を提供くださった東淀川教会主任牧師の金田さん、改めて御礼申し上げます。
ご相談内容の報告は(倫理綱領に従い)できないのですが、5人のご家族がご来場くださり、相談スタッフ総員でお話しをうかがい、ご助言や他機関などのご紹介をさせて頂くことができました。
チーフの酒木先生(宇部フロンティア大学/大学院教授)が、来談者の方々のお話と、わたくしたちとのやりとりを、終始和やかに傾聴されて、場の機が熟した時、多角的な見立てで問題の核心をときほぐし、それらに有機的に基づく具体的で解り易い助言を物静かに説いていかれる様子に、ひさびさに熟練の臨床家の姿を拝見できた思いが致しました。後進の一人としてとても素晴らしい学びとなりました。
ご両親それぞれのお話しをお聴きするのと平行してお子さんが置いてくださった、素敵で示唆に富む箱庭(写真を掲載できないのが残念)など、箱庭療法の底力が改めて感じられ、教育・教育臨床現場では下火になってしまっている箱庭が息を吹き返してくれたらと思わずにはおられませんでした。
また、現役の教員(小・中高教諭と特別支援担当経験者)に参加頂け、学校現場の組織的な事情を踏まえた知見からの貴重な助言を頂くことができました。
スタッフでの、近所で評判のたこやきとお茶とお菓子を頂きながらの四方山話も、とても刺激的でした。思春期で「統合失調症(と医学では診断される症状)」を発症する子どもたちは、その直前に「霊」を見ることが多い。その時は、感受性が非常に高まっているので、そのようなことがあり得る。その時点で、霊的な文化圏(認識と理解)に基づく「治療」を施すことで、精神医療に関わることなく治癒するというお話しなどでした。心理臨床を長くやっている人たちで、近代知の領域内では説明できない体験をしたことのない人は、多分無いんじゃないかと思います。(自分はそんなことはないと主張する「心理専門職」の人は、自他に対するなんらかの誤魔化しが働いてるのじゃないかな??と思われます。)
妹尾さん(高野山真言宗僧侶で臨床心理士・小学校教諭)は、いつも自分から話されることはないのですが、何かのついでに出てくる話しがなかなかのものです。
医大勤め当時、夜に剖検の部屋の傍の長い廊下を通らねば帰れないので、走っていたという酒木先生のお話しから、学校でもその類のことがあって、教頭は朝一番に来て、夜に最後の巡回をしてから学校を施錠するのだが、その時に何かいろいろと見てしまうという話しが妹尾さんからありました。詳しく聞くと、教頭と一緒に所用で体育舘に入ったときに、なにか感じるものがあって、教頭にここに何かありませんかと訊ねると、そこで白い人影とかを複数の人が目撃しているという話しが出てきたそうです。そのあと、教頭からお祓いを依頼をされ、お経を上げたとのこと。...そこで妹尾さんの話しが終わってしまったので、その後が気になって聞いたところ、それは止みましたとあっさりと言われました。大騒ぎや自慢のネタになりがちなことが、妹尾さんのような方々にとっては日常茶飯の当たり前のことで、特別のこととして語られることもなく淡々と過ごされていくのだなあと思われました。(文責:戸田)
大会プレイベント第二弾です。5月5日の子どもの日に開催される、全国一斉イベント『ショーガイ天国 〜ぼくらの幸せ、ぼくらが決める』に協賛。本法人理事有志企画の無料発達相談会を大阪市内で開催します。相談担当者は、子どものこころの理解の達人。たくさんの子どもたちを、その子らしく、活き生きとした成長へとみちびいてこられた、とても優しいおじさま、酒木保さんです。山口県の宇部フロンティア大学の先生ですが、この日は特別にお越しくださいます。またとない機会ですので、お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
日時:5月5日(祝) 11時〜17時ごろ(予定)
場所:東淀川教会 (東淀川区西淡路2-10-9)
06-6326-7000
費用:無料
※酒木保さんのほか、会場には子どもたちとの関わりの経験が豊富な臨床心理士が3名、子どもさんと親御さんたちのご相談をお受けします。お子さんの年令は不問。乳幼児から思春期後半まで、いろいろなご相談をこころからお待ちしております。